年に一度のパンの祭典「世田谷パン祭り2025」が2025年11月1日(土)~2日(日)の2日間で開催される。「パンとサーカス」をテーマに、全国各地のパンを味わえる日本最大級のパンのお祭りだ。

2025年キービジュアルのテーマは「パンとサーカス」
2025年のテーマは「パンとサーカス」。古代ローマ共和政時代、市民に食糧と娯楽を与えて満足させることで政治への不満や関心をそらして支配を安定させる手段として用いられていたパンとサーカス。
現代の日本に目を向けると、おいしいものや楽しいことにあふれ、誰かに与えられるのではなく自分で選び取る、そんな時代になった。幸せにパンを味わい、楽しむことができる、支配などとは無縁の“現代のサーカス”を作れたら。そんな想いを持って、15年目を迎える今年、テーマを「パンとサーカス」としたとのこと。
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また、サーカスの語源がサーキュラー(循環)という説があることから、これからもずっとパンを楽しむため、“現代のサーカス”を続けていくために、今回の世田谷パン祭りを機に資源、文化、人の想いの循環を継続的に目指していくという思いもある。
キービジュアルは、初開催からアートディレクターを務める赤塚桂子さんによるデザインで、テーマから落とし込んだ、パンの妖精たちが楽しむスペクタクルなパンの大サーカスをイメージしている。

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新たなパンと出合い、味わい楽しみつくす、スペクタクルな2日間
毎年、ベーカリーやパンのある暮らしを彩るたくさんの出店者が全国各地から集まる世田谷パン祭り。昨年の開催では、2日間で約5万人が来場した。
今年もベーカリーの出店はもちろん、「世田谷パン祭り2025」でしか買えない「限定パン」や話題のベーカリーからスペシャリテを集めた「セレクトパン」、各地域で長く愛され続けている「ご当地パン」などの販売や、事前に予約して当日会場で受け取りができる「予約パン」も用意する予定だ。また、ジャムやスプレッド、雑貨など、パンのある暮らしを彩る「パンのおとも」を取り扱う店舗の出店や、パンにぴったりの和洋中さまざまな料理とドリンクの人気店が各地から集結する、「フード&ドリンク」エリアも展開する。
今年は、ベーカリー94店舗(うち出品11店舗、ご当地パン11店舗、予約パンのみの出品14店舗を含む)、パンのおとも35店舗、フードやドリンク30店舗が参加。2日間でのべ253店舗が出店・出品予定。店舗のラインナップは公式サイトをチェック。
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このほか、パンのある暮らしをさらに楽しむためのさまざまなワークショップや体験ができる「世田谷パン大学」、架空のコミュニティーラジオ局(という設定)でアーティストのライブやDJ、トークセッションが繰り広げられる「世田谷パンラジオ」、来場者とともにNo.1のパンを決める「ベストブレッドコンテスト」など多様なプログラムを用意している。


開催概要
名称:世田谷パン祭り2025
日程:2025年11月1日(土)~11月2日(日)
時間:11時~16時
会場:世田谷公園、HOME/WORK VILLAGEほか
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料金:入場料無料
主催:世田谷パン祭り実行委員会
世田谷パン祭りの歴史
日本で有数のおいしいパンが集結するエリアである世田谷。世田谷パン祭りは“世田谷はパンの街”をコンセプトに、パンの魅力を伝え楽しむ三宿地域のローカルイベントとして始まった。第1回の2011年の開催では約7000人の来場を記録。2023年には約260店舗が出店し、来場者は6万人を超える日本最大級のパンイベント、大規模ローカルイベントへと成長した。地域と来場者双方に喜ばれるイベントを実現し、三宿の街の誇りやその価値の向上に貢献することを目指して運営している。
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「世田谷パン祭り2025」について担当者にインタビュー!
――「世田谷パン祭り2025」実施の意図を教えてください。
もともと三宿エリアを知ってもらうために商店会とまちのみなさんとで立ち上げたのが世田谷パン祭りです。当時調べたところ、世田谷区は東京都のなかでも製菓製パン事業者登録が一番に多かったこともあり、また、商店会に著名なベーカリーがあったことも重なって「世田谷はパンの街」というコンセプトを掲げ、パンのイベントを開催することにしました。
三宿エリアに足を運んでいただくために始まった世田谷パン祭りですが、さらに今はこの場所で日本のパンという食文化を楽しみ、パンを軸にした豊かな時間をたくさんの方々に提供し続けたいと思っています。
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パンがお好きな方はみなさんお越しいただきたいです。
――なかでもイチオシのパンなどあれば教えてください。
毎年出店ベーカリーのみなさま全店に限定パンを作って販売いただいています。今年のイベントでしか食べることのできないパンばかりですので、ぜひ召し上がっていただきたいです。すべてのラインナップは、公式Instagramやウェブサイトで公開しています。
――「世田谷パン祭り2025」実施に向けて苦労した点などあれば、教えてください。
毎回よりよいイベントにしてみなさんに楽しんでいただくために企画を考えたり、レイアウトを工夫したりしています。また、公園という場の特性上、公園を利用される方の動線を確保しなくてはならないため、ベーカリーゾーンは入場制限を設け、道を確保して公園利用者とイベントへ来場いただくお客様が安全に過ごせるように設計しています。
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なお、ほかゾーンへの入場は並ばずに自由に出入りが可能です。パンに合うおともの販売や人気のフードやドリンクを提供する店舗もあり、そちらだけでも楽しんでいただけるような素晴らしい出店者がそろっていますので、気軽にお越しいただけたらと思います。
――とてもすてきなコンセプトだと思いますが、会場内の「サーカス」を感じられるポイントがあれば教えてください。
現在は企画途中ですが、会場内もサーカスをイメージした装飾を加えたり、サーカスをテーマにした商品などを企画し販売する予定です。

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おいしいものや楽しいことがあふれた現代だからこそ、パンを味わい、楽しむことができる「現代のサーカス」は新しい意味を持つ。晩秋の東京で、あなただけのお気に入りのパンを見つける旅に出かけよう。
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