母の死から2日後にスマホに届いた亡き母からの通知!?信じられない実話ストーリーに涙がとまらない【作者に聞く】

自分の母親が亡くなるのは何十年も先のことだと思っていた。そんな母親が、突然の他界。まだ現実を受け止められないでいたところ、携帯に一通のお知らせが届く。それは、間違いなく母からのもので――？村松イオリ(@IORI_bluebird)さんが体験した実話「母からのメッセージ」を紹介するとともに話を聞く。

漫画家の夢を応援してくれた亡き母のためにできる親孝行

"親の死"は、いつか訪れるものだと頭では理解していても、それがこんなにも突然で、心の準備もないままやってくるとは思っていなかった。本作「母からのメッセージ」は作者の村松さんが「母の死後2日後に起きたこと」を漫画にした作品である。

母の死を受け入れられず、葬儀後もしばらく何も手につかない状態が続いた。そんな矢先、思いもよらぬ出来事が起こる。亡くなったはずの母親からスマートフォンにメッセージが届いたのだ。打ち間違えもあり、変な文体も母親そのものだった。

当時の心境について村松さんは、「驚いたと同時に、母が本当にそばで見守ってくれてるのかなと感じました。姿が見えなくなっただけで、いつも通りのところに座って見てるのかな…」と振り返った。

そのメッセージには、「強くいきて旅行いこうね」と綴られていた。姿こそ見えなくなったが、母の想いがしっかりと届いた瞬間だった。「私たち家族と母の想いが強かったのかな」と村松さんは語る。

一時は筆を取る気力も失っていたが、この体験をきっかけに「描こう」という気持ちが戻ったという村松さん。「母は漫画家を目指すことに心から応援してくれてました。だからこれからも漫画を描き続けることこそ、母への最大の親孝行だと思い、今後も漫画を描くことはやめないと改めて決めました」と、今後も創作を続ける決意を新たにした。

寂しさは今も消えないが、母からの最後のメッセージは、村松さんの背中を静かに、けれど確かに押してくれている。不思議な出来事を通して生まれた本作は、見えない愛の形を伝えてくれる作品である。

取材協力：村松イオリ(@IORI_bluebird)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。