ラストを知ると思わずゾッとする、5コマ漫画家伊東(@ito_44_3)さんの「ウミガメのスープ」を紹介しよう。

今回の元ネタは、「『ウミガメのスープ』と呼ばれる水平思考クイズの小話」だと話す伊東さん。ウミガメのスープとは、謎めいた問題を質問をくり返しながら解き明かしていく推理ゲーム。今回は、ラストがわかるとゾッとするテーマで描かれている。童話で知られる「アリとキリギリス」をアレンジしたものだ。

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夏が来た。アリは来たる冬のために食料を一生懸命家に運ぶ。キリギリスは働き者のアリを見て、「まだ夏は始まったばかり。楽しく歌って過ごせばいいのに」とからかい、バイオリンを弾いて過ごした。結果、キリギリスは冬に食料がなくなり困ってしまう。

そこで、キリギリスは「アリさん、僕が悪かったよ。食べ物を分けてくれ」と、謝罪に行く。「さっき僕らの仲間も食べ物をもらいに来たと思うけど」と聞くと、「彼らも巣に招いてあげたよ」と、アリは快くスープを振る舞ってくれた。「アリさんは優しいな。こんなおいしいスープを飲んだことない」と喜ぶキリギリス。そして、お腹が満たされると、「先に招かれたという仲間は今どこに?」と、大切なことに気づいてしまう。
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結末がわかるとゾッとする展開に、「皆にも振る舞ったさ」「やっぱりアリさんはお仕事熱心なんだねぇ」などのコメントがつく。伊東さんは「アリとキリギリス」のほかにも、「桃太郎や鶴の恩返しをよくテーマに描く」という。最近は、「舌切り雀」が3.8万いいねのバズりをみせた。いずれも多くの人が知っているので、キャラ設定が活かしやすいようだ。かわいい絵柄、優しいと思っていたアリさんの行動、すべてを裏切るラストが実に怖い。
取材協力:伊東(@ito_44_3)
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