まさかこんな理由!?「モンスターが落とすお金」の秘密とは?
作者である留々家さんが4コマ漫画をネット上で発表するようになったのは、動画投稿サイトやイラストSNSの二次創作に刺激を受けたことがきっかけだという。
4コマ漫画という形を選んだ理由は、「飽き性で完璧主義」という性格が影響しているのだそう。長編漫画では最後まで描き切れないことが多く、さらに完璧を求める性格が「辻褄の合わないところ」に敏感になるため、短い4コマならばその制御が可能だったと語ってくれた。コンパクトで完結した形式は、留々家さんの性格と創作スタイルにぴったりだったのだ。
制作を続けるための工夫も欠かさない。留々家さんは、1時間で作品を描き上げる「1時間4コマ会」という取り組みに参加し、制作の習慣化を図っている。「どんなに忙しくても、最低でも週一本は4コマ漫画をアウトプットできるので、ルーティンとして非常に有効です」と、取り組みの意義を語る。
日々描かれる作品のアイデアについて訊くと、「『お約束』を見つけ、それを元に発想を広げています」と明かしてくれた。「どんな4コマ漫画も多かれ少なかれ『お約束』に支えられています。それを意識的に使うことで、アイデアを考える手間がぐっと減ります」とのことだ。
「4コマ漫画を極めたい」と話す留々家さんは、創作だけでなく4コマ漫画そのものの研究にも熱心だ。4コマ漫画の魅力について「自分がおもしろいと思うアイデアを、いかに効率よく読み手に伝えるか。その最適解を目指す過程が、4コマ漫画最大の魅力です」と語る。短い形式の中に込められた工夫と情熱が、多くの読者を惹きつける理由なのだろう。興味のある人はぜひ読んでみてほしい。
取材協力:留々家(@ruru_ie)