「サッポロ一番といえば?」みそ味、塩味、しょうゆ味!あなたはどれがお好み?
サッポロ一番のパッケージは実は統一されておらず、「みそラーメン」「塩らーめん」と表記が違う。しょうゆにいたっては、目立たないところに「しょうゆ味」と描かれている。これは発売当初から考案されたデザインを半世紀近く保っている。物語はそんな鋭い指摘から始まる。
「サッポロ一番は国民食である袋ラーメンの中でも、全国的に最も人気のある商品だと認識しています。そんな誰もが一度は食べたことのあるサッポロ一番ですが、私は『みそ味』が主流だと思っていました。ところが、周囲の人と話してみると少数派だということがわかりました。そこで、これはちょっとした論争になるのではないかと思い、このテーマで作品を制作しました」と、のりばさんは制作のきっかけを話す。
ウォーキング中のサダさんとタヤさんがケンカをしている。理由は、サッポロ一番は「みそラーメン派」というタヤさんに対し、「塩らーめん派」だというサダさん。本作は単なる論争ではない。「このエピソードでは、自分の好きなラーメンを主張し合い、本気でケンカをするところにこだわっています。しかし、仲裁役が介入すると、二人の意見が一致。すると瞬時に手のひらを返し、今度は意見の異なる仲裁役の人物を非難します。それぞれのキャラクターに確固たる意志があるように見えつつも、次々と態度を変える『大人げなさ』がポイントであり、こだわった部分です」と、のりばさん。
本作では、実は種類が豊富でそれぞれにデザインが違うなど、サッポロ一番の知らないことまでわかっておもしろい。ほかにも「サッポロ一番という商品は、実は味ごとに麺の太さや形、色が異なるそうです。これはスープの味や麺とのなじみを考慮し、それぞれの個性を際立たせるための工夫とのことです。このこだわりがサッポロ一番の人気の秘密なのだと思いました」のりばさんは、奥が深いサッポロ一番の秘密も知っていた。
取材協力:のりば(@MangaNoriba)