コーヒーで旅する日本/九州編|流行にとらわれず、コツコツと積み上げた土台に根を張って。「A little COFFEE」は今日も真摯に
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全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。
なかでも九州・山口はトップクラスのロースターやバリスタが存在し、コーヒーカルチャーの進化が顕著だ。そんな九州・山口で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが気になる店へと数珠つなぎで回を重ねていく。
九州編の第105回は福岡市鳥飼にある「A little COFFEE」。店名や住所で検索すると地図アプリが示すのは大濠公園から西新方面に抜ける城南線沿いだが、歩いてみてもそれらしい店はない。ただ目を凝らすとマンションの路地奥に白い外壁、大きなガラス窓が見えた。ここが「A little COFFEE」だ。
店の中にはパリッとしたシャツにネクタイ姿でカウンター内に立つ男性。今では少なくなったが、昔の喫茶店やイタリアンバールではバリスタはこのファッションが正統なスタイル。そんなオーセンティックなバリスタ像を大切にする店主の牛島裕太さんが考えるコーヒーの在り方、ポリシーを聞いていきたい。
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