英語学習アプリのおすすめ4選!実際に使用し比較してみた
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スマホを使って、いつでもどこでも気軽に学べる英語学習アプリ。重い冊子テキストを持ち歩かずとも、学習できることは非常に便利だ。無料でもクオリティの高いものが多く、英語の独学におすすめだ。しかし、種類も特徴も異なり、どのアプリを選ぶべきかわからない人も多いのではないだろうか。そこで本記事では、おすすめの英語学習アプリを4つ紹介する。実際に4人が1週間ずつ各アプリを使用してみた。
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(1)Duolingo
今回体験者が使用したのは「Duolingo」に生成AIを搭載した新プラン「Duolingo Max」。「Duolingo」は無料で利用可能だが、有料の「Duolingo Max」はSuper Duolingo(Duolingoのプレミアム購読)のすべての特典に加え、「スマート解説」、「ロールプレイ」、そして新しく登場した「リリーとビデオ通話」の計3つのAI機能が利用可能になる。
機能(1)「スマート解説」
Duolingo Max内でレッスンをする中で、文脈に応じた解説を自動で生成し、ユーザーに対してなぜ自分の回答が間違いであったかなどを解説してくれる。
機能(2)「ロールプレイ」
「日常生活」「仕事&学校」「趣味&レジャー」など多岐にわたるシチュエーションを想定し、対話型AIチャットボット体験を通してDuolingoのキャラクターと会話力を鍛えることができる。音声入力も可能なため、リスニングやスピーキングの練習にも最適で、学習後によりよい言い回しに関するフィードバックや励ましの言葉も提供される。
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機能(3)「リリーとビデオ通話」
シナリオが設定されている「ロールプレイ機能」とは異なる、インタラクティブ(双方向)なフリートーク形式であり、友人と話すような自然な対話が再現されている。これまでもDuolingoのレッスンに度々登場し、内向的で無気力なティーンエイジャーという設定のリリーと会話ができる。彼女のパーソナリティーに基づいたクールな応答をするのが特徴で、会話を重ねるごとに学習者との会話内容が記録され、パーソナライズされた会話ができる。
体験者の英語力ステータス
英検準一級、TOEIC715点、短期留学経験あり、日常会話プラスアルファができるレベル
アプリを使った感想
ゲーム感覚で楽しみながら学習ができた。1週間使う中で、毎日の学習時間にはばらつきがあったが、無理なく楽しく学習を継続することができた。特に「Duolingo Max」では、リスニングやスピーキングの基礎力を向上することができたと感じる。さまざまな形式の問題を解くことができ、1回の学習時間も3分からと、多忙で時間がない人でも気軽に続けることができると感じた。
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アプリの特徴
「Duolingo Max」は有料プランだが、無料プランでも十分に学習ができる。英語のほか、中国語、韓国語、フランス語まで学習することができる。ゲーム感覚で楽しみながら使うことができ、英語学習が習慣化するような仕組みが多くある。
おすすめポイント
・まるでゲームをしているかのような一口サイズのレッスンで、楽しく英語を学ぶとこができる。
・リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能をバランスよく学習できる。
・自ら目標を設定することができ、目標やデイリークエストを達成していくと、アイテムを獲得することができる。モチベーションアップにつながる楽しい要素が多い。
・自分のレベルに合わせて飛び級が可能で、自分の学びたい内容やレベルを選択して学習ができる。
本アプリをおすすめしたい人
・4技能をバランスよく身につけたい人
・英語初心者の状態から基礎を学びたい人
・多忙で1日数分でも英語学習をしたい人
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ここがこうだったらもっとよいと感じた点
・初心者向けなので、TOEICやTOFEL対策など、資格取得のための学習としては物足りない。
・多くのシチュエーションが用意されているが、ビジネスシーンでの会話に使えるものは少ないので、ビジネスシーンを増やしてほしい。
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(2)mikan
体験者の英語力ステータス
英検2級、日常会話レベル
アプリを使った感想
電車の移動時間などにサクッと勉強できて、隙間勉強をするにはかなりいいアプリだと思った。また、忘れそうになってもアプリ通知でリマインドが届くので、寝る前にサクッと学ぶことができる。アプリを開くハードルが低く、英語を勉強するという感覚ではなく、ゲームのような感覚で学ぶことができた。
アプリの特徴
TOEICや英検、さらには大学受験など幅広い教材で必要な英単語が学べる。1回10問から学習することができるため、隙間時間にサクサク勉強できる。毎日の目標単語を設定できたり、リマインドの通知が来たり、外部アプリとの連携(Studyplusなど)ができるため、英語学習におけるモチベーションを維持しやすい。
おすすめポイント
・教材が豊富。TOEICから英検、受験までさまざまな教材がある。ただ、人気の参考書は課金制である。サクッと勉強するだけなら無料教材も種類が豊富なため、無料でも使いやすい。
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・おまかせで単語学習ができる。ひとつの教材を選び、おまかせにするとアプリ側が勝手に単語をランダムで出題してくれるので、覚えられたか、覚えられていないかチェックしやすい。
・my単語帳が作れる。 苦手な単語を追加して自分だけのオリジナル単語帳を作ることができる。
・勉強したあとに単語をタップすると辞書で英単語の意味などを確認できる。
本アプリをおすすめしたい人
・TOEICや英検などの資格勉強をスマホでサクサク学習したい人。
・学校登録やStudypulsとの連携ができるため中学生、高校生にもおすすめ。
ここがこうだったらもっとよいと感じた点
無料版は単語の勉強が英語から日本語のみであるため、無料版でも日本語から英語にできる機能があればなおうれしい。
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(3)VoiveTube
体験者の英語ステータス
TOEFL73点、英検2級、海外短期留学経験あり、日常会話プラスアルファができるレベル
アプリを使った感想
いろいろな動画コンテンツで英文を見ながら学べるので、楽しく飽きがこなさそう。文章もそこまで難しくない。また、学習用の堅苦しい文章とは雰囲気が違うので、英語を聞くことへのハードルが下がるように感じる。字幕版の映画を観ている感覚。
アプリの特徴
動画で楽しく英語を学習できる。約10万本の多様なジャンルの動画を視聴しながら英語学習ができる。TOEICのスコアに合わせて3つのレベルに分かれており、自らのレベルに合わせて学習できる。「スピーキングチャレンジ」というスピーキング学習のためのページがある。
おすすめポイント
・ 多くの人が発音学習したセンテンスには、「〜人が学習済み」という表示がされるので、要チェックな表現がわかりやすい。
・発音分析で自分の発音を採点してもらえるので、より流暢に発声する練習ができる。1単語ごとに自分の発音とネイティブの発音を聞き比べられるのが素晴らしい。
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本アプリをおすすめしたい本
・楽しみながら英語の勉強をしたい人
・映画を字幕版で観る習慣をつけたい人
・リスニング力をつけたい人
ここがこうだったらもっとよいと感じた点
・和訳が直接的すぎるため、ときどき日本語の意味がわかりづらいときがある。
・興味のある分野以外も見ないと、少し難しい専門的な単語の知識は身につかなさそう。
(4)AI英会話スピークバディ
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体験者の英語ステータス
英検2級、TOEIC630点、文法や英作文は得意だがリスニングやスピーキングは苦手、スピーキングは海外旅行では困らない程度
アプリを使った感想
相手がAIなので自分の好きなタイミングで始められる。そのため忙しい人でも使いやすい。相手がいないので、とりあえず話してみようという気持ちになる。アプリ内はカラフルでさまざまなキャラクターが出てきて飽きない仕様。
アプリの特徴
無料期間が3日間と短い。以降は1カ月3300円。アプリ上では3カ月で効果が出るとうたっている。AIと話すだけではなく、単語力チェックや英文を組み立てる能力も養うことができる。肝心のスピーキングについては読み上げるタイプが多め。1日の所要時間としては15分程度。発音の流暢さなどをAIがジャッジしてくれる。意外と聞き取りは正確だった。
おすすめポイント
・熟語の使い方もばっちり対策できることがよい。特に会話上で使いがちな熟語を抑えることができる。
・自分が発した文を正確に読み取り添削してくれる。AI相手なので訂正されても恥ずかしさがない。
・最初に英語力をチェックでき、取り掛かるレベルをおすすめしてくれるので自分に合った勉強をすることができる。
・アプリ仕様がカラフルでかわいらしく、ゲーム感覚で続けられる。リマインド機能もある。
本アプリをおすすめしたい人
・日ごろ忙しく、予約制のオンライン英会話での学習でも困難な人。
・英語力が不安で実際に人と話すのが憚られる人。
・勉強目的で英会話をやりたくない人。
ここがこうだったらもっとよいと感じた点
・無料期間を1週間にしたほうがよい。
・該当レベルがそのレベル帯より若干簡単に感じる。
・もう少し自分が考えてイチから話すシーンを増やしてほしい。
今回は4つの英語学習アプリをそれぞれ4人が使用したが、機能も特徴も全く異なることがわかった。無料で使えるアプリも多く、参考書がなくても手軽に英語学習ができることが、英語学習アプリの強みだ。自分の英語レベルや特に習得したい技能、学習時間等に合わせて、アプリを使用してみてほしい。
文=久米碧
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