関節の角度や立ち位置などで機体の感情を表現したい
――これらの作品を制作するにあたり、どのようなアイデアやインスピレーションがありましたか?
【猫マシンガン】まずは再現したいシーンをネットで検索し、続けてDVDでそのシーンを何度もくり返し観て、イメージを膨らませます。そうすることで作品に盛り込みたいアイデアが次々に浮かんでくるので、あとはそれらをまとめつつ、姿見の前でポーズを取ったりしながら再現したい形を固めていく感じですね。
そうしてアイデアがまとまってからは、実際にキットを使って、イメージ通りのポージングができるかを確認して。“胴体を伸ばす”など、やってみたいアイデアはすぐに再現できるものばかりではないので、形を作るための改造方法は毎日時間をかけて、じっくり考えるようにしています。
――制作過程で最も難しかった部分は何でしたか?また、それをどのように乗り越えましたか?
【猫マシンガン】どこか一部分だけが難しいというわけではなく、すべてが難しいです。私の場合はかっこいいジオラマというより、おもしろい漫画的な表現のジオラマにしたい…という思いがあるので、方向性がまとまってからも「本当にそれでいいのか?」と自問自答し続けていて。見せ方については、作業を始める直前までネットであれこれ検索して、自分なりに納得できる解釈で作るようにしています。悩みすぎて方向性がわからなくなってしまったときは絵を描いて、そこから制作方法を模索する…ということもしていますね。