2024/9/13

「しばらく会わなきゃ気持ちも冷めるさ」結婚に反対した父が画策したトンデモ案とは？【作者に聞いた】

• これでもかと嫁をイビリまくる毒義母に、ドケチで超自己中な夫…そのリアルすぎるストーリーが話題の「義母クエスト～結婚したらいきなりラスボス戦でした～」。毎日が発見ネットでの連載が2023年にコミカライズされるほど人気の同作は、SNSで「こんなお姑さんいるなんてビックリ」「漫画化でさらに義母と夫の酷さにリアル感が出てヤバイ」「先が気になって読み進めてしまった」などさまざまな感想が投稿されており、続編の刊行を期待する声も多い。

  
  

  実は、そんな人気作の内容はすべて、Ameba公式トップブロガー・かづ(@kadu0614)さんの実体験だというから驚きだ。今回は、壮絶な人生を生き抜いてきた原作者のかづさんにお話を伺った。

  
  

  

  
  

  2人の息子が独立し、現在は夫と猫と穏やかで満ち足りた生活を送る主婦・かづさん。だが、この幸せな生活を手に入れるまでには、壮絶な闘いの日々があったという。

  
  

  看護学生だったかづは、病院実習中に出会った秋彦から好意を寄せられ、付き合うことに。2人はすぐに結婚を決意するが、彼の母から猛反対され、遂には親子の縁を切ることに。一方で、結婚を焦る2人に、かづの父は結婚を諦めさせるため、「100万円貯めるまで会ってはいけない」という条件を突きつけるが…。

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• かづさんに話を聞いた

  
  

  コミック「義母クエスト～結婚したらいきなりラスボス戦でした～」の原作者であるかづさんに、本作について話を聞いた。

  
  

  ――「結婚したい」となった際に、かづさんのお父さんから条件を出され、かづさんたちは強行突破するわけですが。(結婚前に)子どもができたことを伝えたときは、両家どちらも、お父様やお母様は怒らなかったのでしょうか？

  
  

  まず最初に私が実母に話したときは「だと思ったー！」でした。そして「すぐに荷物まとめて彼の家に行き！」と言い、彼(現夫)の家の鍵を持っていたので即日引っ越し。電話で詳細を伝えていたので、彼は仕事から帰宅後に着替えて、私の実家へ「話をして来る」と。その際に日頃はコンタクトだったのを「殴られたときに備えて」と眼鏡に変えて行きました。そのときの覚悟や行動力は、今はかけらも残っていませんが(笑)。父は背を向けて布団にもぐったままで、「(娘は)煮るなり焼くなり好きにせぇ！」と言ったらしいです。帰った来た彼が「好きにしてええらしいで」と、うれしそうでした。

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• 彼のほうは、彼の親にどう言ってどうなったのかは聞きませんでしたが、のちの義母からの話しで「彼女が妊娠して、彼女の親から責任を取れと結婚を迫られたからしょうがない」と言ったらしいです。ええ、本人に確認したら全否定していましたが、信じていません(笑)。ですので、それがのちに義母の言う「親ぐるみでひとりっ子の息子を金目当てで騙した」に、つながってきます。繰り返しますが、夫は全否定しています(笑)。

  
  

  ――かづさんのお気に入りのシーンや、読者の方に見てほしいシーンはありますか？

  
  

  見どころ満載ですが何といっても、にぎり寿司のシーンです。寿司の素晴らしさを一つひとつをご覧いただきたいと思いますし、所々の小物に書かれてあるネーミングにも、クスッと笑わせてもらえます。そして、あの手この手の嫁いびりを仕掛けてくる義母の狂気も見どころです。ジワジワ来ます(笑)。(赤星さんの描いた)漫画を読ませていただきながら、「あぁ、こうやって怒鳴られてたなぁ」と思い出すほどのリアルな再現も見どころです！

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• ――姑(舅)や夫(妻)との関係に悩んでいる方へ、アドバイスをいただけますでしょうか？

  
  

  私が心掛けていたのは、私自身が落ち度の無いように努力することでした。また、経験や実績を重ね、結果を出すことも心掛けていました。

  
  

  こんなジジババと夫なんだから、「自分だっていい加減でよい」では同類になってしまう。もし万が一にも離婚となった場合には、それが全て自分のマイナスポイントになってしまう。「お前だって同じようなもんじゃないか！他人のことが言えるのか！」と言われてしまう…私はそれが嫌でした。他人のことを言うのならば、まず自分を律するのが基本だと思っていて、これは社会で生きていく上でも大事だと思っています。

  
  

  これはやはり「他人を変えることは難しいが、自分は変われる」ということに通じると思います。我が子でも成長とともに別の人間なんだと気づかせてくれるのですから、全くの他人の考えを変えるのは至難の業。もちろん舅姑や夫から理不尽な目に遭っていることに対しては物申して当然ですが、その際にこちらに対する突っ込みどころを作らないように、私は気をつけていました。実際に私の場合、誰に入って貰っても、どこに出ても義母と夫は全敗でした。悩んでいる方には、自分で自分に自信が持てるよう、自分を認められるように成長していってほしいなと思います。

  かづさんの行動力と人間力、さらにそれを臨場感溢れる絵や展開で表現している赤星さんの漫画…2人の強力なタッグにより、読み応え抜群の漫画となっている「義母クエスト～結婚したらいきなりラスボス戦でした～」。まだの人は、ぜひ読んでみて！

  
  

  取材協力・画像提供：かづ(@kadu0614) 赤星たみこ(@tamikong)

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