
「発達障害グレーゾーン」の特性を持つクロミツさんは、「甘え」「怠慢」と世間から疎まれる“生きづらさ”を描いた作品『灰低カタルシス グレーゾーンダイアリー』を上梓した注目の漫画家だ。
※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
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クロミツさんは自身の特性と向き合うなかで、新たに「HSP(感受性が強く敏感な気質をもった人)」なのではないかと感じるようになったという。そんな2つの特性で疲弊する日常を描いたクロミツさんの漫画を紹介しつつ、クロミツさんに本作への思いを聞いた。
40代で告げられた診断「正直ピンと来なかった」
――これまでのご経験を赤裸々に描いた本作ですが、ご自身の半生を「エッセイ漫画」として世に出そうと思った一番のきっかけは何だったのでしょうか?
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【クロミツ】エッセイ漫画を描くきっかけは、とある漫画専門学校に漫画家進路相談があって、自分も利用して作品を見てもらったことが始まりです。そこで「クロミツさんはエッセイが向いていると思います」とアドバイスをいただいて描いてみました。
――40代で「発達障害グレーゾーン」であると告げられた当時の、率直な心境をお聞かせください。
【クロミツ】正直「グレーゾーンって何?」と思いました。診断結果が全然ピンと来ませんでした。
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――漫画タイトルにある「灰低カタルシス」という印象的な言葉には、どのような意味や先生の思いが込められているのでしょうか?
【クロミツ】「灰」はグレーゾーンのグレー(灰色)、「低」は自己肯定感の低さ、「灰」と「低」の2文字を繋げた造語です。溜め込んだ鬱屈を表に出すことで心を浄化したい気持ちを込めて「カタルシス」というワードを足してこういうタイトルになりました。
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SNSで知った共感「苦しさを抱えているのは自分だけではない」
――作中には数々の辛い体験が描かれていますが、ご自身の特性を理解し、受け入れていく過程で「最も大きな転機」となった出来事は何でしたか?
【クロミツ】クリニックで「発達障害グレーゾーン」と告げられてもモヤモヤしてしまったので、発達障害やメンタルの問題を調べながら漫画を描くことで、グレーゾーンに対する向き合い方が少しずつわかってきたような気がします。
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――「障害ではないのに普通ができない」という葛藤に苦しむなかで、本作を描き上げることは先生ご自身の“カタルシス(浄化)”に繋がりましたか?
【クロミツ】繋がったと思います。グレーゾーンのようななかなか理解が難しい苦しさを抱えているのは自分だけではないことを、SNSを通して知ることができたので。
画像提供:クロミツ(@kuromitsu_new)
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