生死を賭けた状況とは無縁のはずの人々が突如集められ、自らの命を張ってゲームを強制させられるシチュエーションで描かれるジャンル「デスゲーム」。主催者が、極限状況での人間の醜さを楽しみたいというのもお決まりだが、もし見たいものが「純粋なイチャラブ」だったら――!?
赤信号わたる(@GoAkashin)さんは、「ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊」(ヴァルキリーコミックス)や、SNS上で発表した作品が書籍化された「全てを筋肉で解決する童話」(双葉社)などで人気を博す漫画家。SNS上で精力的に個人制作作品も発表しており、「デスピュア ～デスゲームかと思ったらピュアだったよの略～」シリーズがスタートし、X(旧：Twitter)上で5万件を超える「いいね」を集めるなど反響を呼んでいる。
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ゲーム主催者が見たいのは「ピュアなイチャラブ」。彼らは純粋な恋愛に憧れるピュアな紳士達だった
本作「デスピュア ～デスゲームかと思ったらピュアだったよの略～」は、恋愛とデスゲームという異色の要素を組み合わせた新感覚ラブコメディだ。捕らわれたのは男女8人。デスゲームに巻き込まれた!!と思ったら、暇を持て余した金持ちによる恋愛ウォッチング目的のゲームだった。主催者は皆、資産家になるために自分の青春を犠牲にしてきた人たち。若人のウブな恋愛を、傍観することに全力投球。
作者の赤信号わたるさんは、本作を描いたきっかけについて「自分が得意なギャグと、ラブコメというジャンルを上手く掛け合わせることができないかとアレコレ考えていたら、なぜかデスゲーム要素が加わりました。不思議です」と語る。イチャラブゲームとはいえ、試合放棄や敗者には罰ゲームが課せられる。それはある意味死より怖い罰ゲームだが、その罰ゲームでさえ主催者のキュンキュンが止まらない、笑えるポイント満載である。
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赤信号わたるさんはまた「読者の皆さんに楽しんでもらえて、まずはホッとしています。よく言われることなのですが、予想は裏切り、期待は裏切らない。そんな風に作っていけたらいいなと思っております」とメッセージを語ってくれた。
ゲームを強要する主催者は、はたして敵なのか味方なのか…おもしろおかしく読み進めてしまう作品である。
取材協力：赤信号わたる(@GoAkashin)
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