声優・漆山ゆうき「“この子はどういう子だろう”を練り上げていくのが楽しいです」成長支える仕事へのスタンス【“未来の推し声優”名鑑】

デビュー間もない新人声優から、ネクストブレイクの期待が膨らむ若手まで、声優のパーソナリティにフィーチャーする特集「“未来の推し声優”名鑑」。声優という職業を目指したきっかけや役者としての持ち味、素顔がうかがえるプライベートな部分までを紹介し、“推し”の新たな魅力を発見する。

今回は、TVアニメ「最響カミズモード!」主人公・夢幻ダイ役をはじめ、TVアニメ「ガールズバンドクライ」作中のライバルバンド「ダイヤモンドダスト」メンバーのリン役、FPSゲーム「VALORANT」キルジョイの日本語音声や海外作品の吹き替えなど活躍の場を広げる若手声優、漆山ゆうきさんを紹介。養成所時代からデビュー後の役柄の変化や、漆山さんの人生を変えた大切な作品と先輩声優、一挙両得な日課までさまざまな話を教えてもらった。

今回紹介するのは……「漆山ゆうき」(うるしやま・ゆうき)さん

誕生日：11月24日

出身地：山形県

特技・趣味：管理栄養士免許 / 細胞の培養 / イラスト / 山形弁 / 社交ダンス

養成所時代は大人の役も…デビュー後は一転！少年役に定評

――声優に興味を持ったきっかけ、プロを目指したきっかけをそれぞれ教えてください。

【漆山ゆうき】「これ！」といったきっかけは自分でもよく覚えてないのですが……。子どものころ、海外映画の吹き替えがテレビでたくさん放送されていて、よく観ていました。特にコミカルな作品が好きで印象的なセリフなんかは真似してましたね。

それから大好きなアニメの主人公の少年を女性が演じていると知って「声優？え？アニメってキャラクターが喋ってるんじゃないの？女性が!?えー！」って、衝撃を受けたことも大きいと思います。その数年後には声優を目指していました。不思議です。

――声優を目指してからデビューするまでに、印象的だったエピソードはありますか？

【漆山ゆうき】養成所のころは女子の中で比較的声が低い方だったので、担当する役も自然とおばさんや大人のお姉さんが多かったです。なので、プロになってもそうなるだろうと思ってたんですけど、全然違いましたね(笑)。デビュー後は少年や10代～20代の女性がメインで、最初は自分にできるのか心配でした。無理のない声の高さ、喋り方で年齢感を表現する方法を探しましたね。今では逆に、30代以上の役の方が緊張しちゃいます(笑)。

――お芝居をする中で好きだったり得意な役柄・ジャンルを挙げるなら？

【漆山ゆうき】悪役！小物感溢れる悪役でも、ラスボスや強敵でも、とにかく悪役ってワクワクします。普通に生活してたらできないこと、言えないことがお芝居で堂々とできますからね。ほかにはコミカルな役や、ちょっと性格歪んでいたり何か企んでそうな、一癖ある役は演じていて楽しいです。

――声優として「自分の特長はこれ！」と思う点は？

【漆山ゆうき】少年役を褒めていただけることが多くてうれしいです。男女どちらの役もできれば、単純にそれだけでできるお芝居が倍になりますから！

趣味と仕事、両立の日課!?毎日欠かさない「pixivチェック」

――ご自身の性格を一言で言うなら？

【漆山ゆうき】明るく前向きなネガティブ♪

――好きなものと苦手なものをそれぞれ教えてください。

【漆山ゆうき】好きなものは動物です。とにかく癒やされます。それと、このコメントを書いているのは深夜0時で、今すごくポテチが食べたいです。ポテチも好きです。おいしいから。

――Fandomplusは「推し」がテーマのメディアです。漆山さんに“推し”と呼べるものはありますか？

【漆山ゆうき】ダイエットも、日記を書くことも、とにかく何かを3カ月以上続けることがあまりないんです。そんな私が唯一続けられていることが「毎日pixivを見る」ことです！もうハマってるとかそういう域を超えてますけど。おかげで見たことない作品でも(ファンの投稿するイラストで)なんとなく内容やキャラクターがわかりますし、今ではpixivに掲載されるオリジナルの作品からアニメ化する作品も多いので、ますますこの習慣はなくせません。

「キャラソンを歌ってみたい」背景にあるのは役者としての軸

――憧れの先輩声優や、大切な作品を挙げるなら？

【漆山ゆうき】人生で後押しになっているのは間違いなく「鋼の錬金術師」と朴璐美さんです。最初にきっかけの話で触れた、声優という概念を教えてもらった大好きな作品が鋼の錬金術師で、朴璐美さんが演じる主人公のエドワード・エルリックでした。憧れることすら畏れ多いというか……。あの出会いがなければ私は今こうしていなかったかもしれないので。

――漆山さんのリフレッシュ法を教えてください。

【漆山ゆうき】寝ます。くよくよしたときもとにかく一回寝れば心は落ち着きますし、仕事の準備中にいい芝居が出ないときも、お昼寝でもなんでも、寝た回数が多いほどよくなってきます。睡眠は大事です。あとは好きなもの食べて友達とおしゃべりすれば、大抵のことはなんとかなってます。

――今後演じてみたい役柄や、挑戦したいお仕事は何ですか？

【漆山ゆうき】いわゆるキャラソンを歌ってみたいです。「自分の演じるキャラクターはどんなふうに歌うのかな？歌詞はどう表現するのかな？」と、イメージをしてアウトプットする作業に興味があります。

――プライベートでやってみたいことは？

【漆山ゆうき】広い家に引っ越してワンちゃんをお迎えして、笑顔溢れる日々を過ごしたいです。

――最後に、これからの目標を教えてください。

【漆山ゆうき】今はとにかく、いただけた仕事に全力で向き合っていくこと、そして作品や役のことを考え「この子はどういう子だろう」「こういう芝居がしたいな、いやでもこっちもおもしろい！」と自分の中で練り上げていくのが楽しいです。この気持ちを失くしたら私は役者ではいられなくなるんだと思います。

どんな人にも、人以外にも何にだってなれるのが「声優」の難しくて楽しいところですからね。だから役の幅が広い役者になることが目標でしょうか…？でも、「漆山＝悪役」のイメージがつくのも憧れますね。

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